アメリカ ラトガース大学
私は、6年次の6月に、米国ニュージャージー州にあるラトガース大学にて1ヶ月間の実習に参加する機会をいただきました。家庭医学や心臓血管外科など幅広い診療科を回り、呼吸器内科では、外来やICUに加え、日本では稀な嚢胞性線維症の専門外来も見学することができました。実習を通して、日米の医療現場の違いを体感しただけでなく、自分自身が日頃どれだけ能動的・主体的に取り組めているかを振り返る、良い機会になったと感じています。
現地の外来では、遠隔通訳サービスを介した診察が日常的に行われ、患者さんが治療方針に対して積極的に意見を述べ、医師と対等に話し合う姿が印象的でした。診察室を出る頃にはAIによる自動入力システムでカルテの概形ができあがっており、MRIの必要性について医師と保険会社が議論していました。米国の医療について聞いたことがあっても、いざ目の当たりにすると日本との違いに圧倒された実習初日の衝撃は忘れられません。
また、実習中は、「その日何を見学して何を学びたいのか」を問われる場面が多く、自身の考えや目的を言語化した上で実習に臨む能動的な姿勢を求められました。現地の医学生の熱心な姿にも感化され、受け身になりがちだった自分を見つめ直す機会になったと同時に、明確な目的意識を持って学ぶことの大切さを知りました。
さらに、IMG(外国医学部卒業生)として各国から集まった先生方と直接お話しできたことは、大変刺激をとなりました。休日にドキドキしながら1人で電車に乗り、初めてのニューヨークを巡ったことも良い思い出です。
正直なところ、ネイティブの医師同士のやり取りにはついていけず、悔しい思いをすることもありました。当初は、英語でのミスを恐れていましたが、日が経つにつれ、完璧を目指すよりも「自分の考えを正直に伝えること」へと意識が変わっていきました。
失敗を恐れず挑戦することや積極的に学びにいく姿勢は、今後の医師人生に必ず糧になると感じています。この1ヶ月間の経験を大きな原動力として今後も英語学習や日々のを継続する大きなモチベーションになっています。



